差し歯から悪臭…原因は歯茎の膿でした。根管治療で「ぐらつき」も改善

■治療のきっかけ
18年前に入れた前歯の差し歯の部分から異臭がしたため、診察を受けました。
歯の根っこの上に金の土台でセラミック差し歯をセメントで付けている状態。
痛みや虫歯はない状態でしたが、異臭が嫌だったので治療時にこちらから提案しました。

差し歯が少しぐらついていました。レントゲンで撮影すると、歯茎部分の骨がなく、膿みが出終わってカスがある状態でした。
5～6年前にたまに痛む程度でしたので、放置していました。周りの歯茎が下がった為差し歯部分が他の歯より少し出ていましたので、削りました。

周りの歯より出てしまっていたので刺激が多く、治療が必要になったと思われます。

■治療
通常だと抜いてインプラント治療になる予定でしたが、先生がなるべく歯や根を残すために根管治療を提案していただきました。
根管治療で改善が見られない場合はインプラントにする予定でした。

差し歯の付け根の裏側、表側の歯茎を切開して中の膿のカスを取り除き洗浄しました。

■治療後
治療後は切開部分と差し歯は痛みました。（糸がひっかる為）前歯で全然噛めない状態です。
食後や寝る前、起床時に、ばい菌が入らないようにイソジンなのでこまめにうがいをしました。
経過は順調で1週間ほどで抜糸しました。
抜糸後は特に痛みがありません。

治療してまだ、2ヶ月程度なので、歯茎の骨が戻ったかまだ確認できません。
治療後半年間空けないとわからないと言われてます。

■現在
差し歯の異臭は少しなくなりました。また、ぐらつきも少し改善した気がします。

差し歯の部分は定期的にレントゲンの撮影をする事をお勧めします。
痛みや異臭がする前に発見出来た方が、投薬治療で改善する可能性があるためです。