20年以上前に治療した銀歯の下が虫歯に。発見が遅くなり根管治療を行う

当時通院していた歯科医院は予防歯科に力を入れているため、４か月に１回ほどの割合で顕微鏡検査とクリーニングを行っています。
その際新しい虫歯があれば教えてもらい、次回治療の予約を取るのですが、奥歯などですでに金属のかぶせモノをしている場合は、外側からみても虫歯を発見することは難しいようです。

私の場合、定期検査では異常は発見されませんでしたが、左上の歯全体が冷たいものを食べたときにしみるようになり、治療の予約をとりました。
この時は歯茎の下がっているところに詰め物をしてもらったのですが、改善せず、しばらくすると、今度は甘いものを食べた時に激しい痛みと歯茎の腫れ、不快感を感じるようになりました。

レントゲンでは炎症を確認できませんでしたが、前回行った治療から20年以上たっており、銀歯は隙間から虫歯になることがあると説明を受け、かぶせモノを取って見ることにしました。

まずは一番虫歯の可能性の高かった左上の奥から２番目の銀歯を取り除くと、かなり大きな虫歯になっていることがわかりました。
神経に近い場所ではありましたが、ギリギリ保存できるレベルだったので、一度、神経を残したまま治療しました。しかし、その後も歯の痛みが改善されなかったため、再度神経を取って治療しました。
神経を取ったあとは4～5回ほど洗浄に通い、最後に薬を詰めて銀の冠を付けました。治療期間は１か月程度です。

しかし、その後も痛みに変化が見られなかったため、さらに奥の完全に銀で覆われている冠を外してみることになりました。すると、一番奥の歯は更にひどい虫歯になっていることがわかりました。冠の中は歯がぼろぼろに崩れており、舌でさわるとむき出しになっている部分も確認できました。通常このレベルの虫歯だとかなりの痛みを感じるとのことですが、今回うまく神経をよけていたみたいで、痛みの出方があまり激しくなかったようです。しかしそのぶん虫歯の進行が進み、ひどい虫歯になってしまいました。

神経をすべて取り除き、4回の洗浄を終えてまた新たに銀の冠をかぶせたところ、不快な痛みは全てなくなり、しみる感じもすっかり良くなりました。結局奥歯の2本の虫歯が原因で様々な痛みが出ていたようです。歯茎の腫れ、出血もすっかり収まり、完治することができました。その後もまったく痛みはありません。

今回同じ銀の冠を選択したのは、治療終了後に歯列矯正の予定があり、歯列矯正のマルチブラケットを付けるとセラミックの歯がダメになってしまう可能性があると聞いたためです。金額面で負担は大きいですが、銀歯は劣化や虫歯の再発が心配なため、歯列矯正が終わった後にセラミックのかぶせモノに変えたいと思っています。